静寂が支配する真夜中の城塞都市バレリオ――
それを切り裂くように1機のブラスト・ランナーが現れる。
異例の事態にバレリオの警備部隊はこれに応戦するが、紅い悪魔は次々と正確に獲物の急所を刈り取る。
それを見た一人の警備兵は連合本部に通信をつなげる。
「応答せよ!正体不明のブラスト・ランナーを発…」
その声は無情にも死神の凶刃によってかき消される。
爆音を上げながら辺り一面は火の海と化し、その光景を見ながら女は静かにほほ笑む。
「ごきげんよう。また会えて嬉しいわ」
――ある者は「女王」と呼び、
ある者は「魔女」と呼ぶ――
また、新たな戦いが幕を開ける――